先日思うことがあり、ふと「出雲大社に行こう」と何かが降りてきました。
定休日の３日前、飛行機のチケットの取り方も乗り方も、まして空港への行き方もままならないのに、なぜか「行かなくちゃ！」と…。
しかも一人で外食もほとんどした事がないのに、日帰りとはいえ一人旅。
無謀かなぁ〜、でも何かに呼ばれたから行かなくちゃ！とよくわからない感覚の中、チケットの取り方から調べてみた。
… 機械オンチな私がスマホでチケットを取れるはずもなく、父に相談。
案の定「え？出雲日帰り？３日後？」と言われ、まぁ普通そうなりますよね。
細かな理由を聞かないで、手配をしてくれ速達で送ってくれた父。心配性の母からの電話に感謝しながら、不安と緊張で出発。
そうそう。前日の夜に慌ててモバイルバッテリーを買いに行った事も私らしくて苦笑い。
もちろんバッテリー充電も不十分でしたが、無いよりは良いという事で…。
５０歳を過ぎて初めての日帰り一人旅。しかもいきなり飛行機。
テレビの「はじめてのおつかい」の気持ちがめちゃわかる〜。
夏日というくらいの晴天の中、手に汗握るドライブで空港内の駐車場になんとか到着。
とにかく全てを忘れないように、と写メを撮りまくるお登りさん。
チェックインを済ませたら、父から教わった通りに時間までサンドイッチとコーヒーでひと休み。。。んん〜できない！
飛行機に興奮してるのか、一人の緊張なのか、落ち着かなくて食べられない。
コレに乗るのかなぁ。ちびっ子と同じ目線でソワソワ。
飛行機に乗り込み、離陸する音を聞いたらなんかわからない感動が。
飛行機ってすごいなぁ。
サンドイッチとコーヒーを流し込んで、ずーっと窓に張り付いて外を見てました。
別世界。。。雲の上。海の色きれー。山がふかふか。町と道路が地図そのままだー。
あら、もう着いちゃったの？あっという間の７０分。
初、山陰。バスに揺られて出雲大社に到着。
あれ？何かが違う…。
駐在所の方に聞き、歩き回ってようやく「そうそう、これこれ！」という鳥居に辿り着きました。
おぉー！なんかすごい。
お決まりの写メを撮り、一礼をしてお邪魔します。
ぅん？空気が変わった…？
邪気？老廃物？が落ちたようなスッとした感覚。なんだこれは。気持ちがいい。背筋が伸びる。上を向ける。空気をめいいっぱい吸い込める。周りに目を向ける事ができる。
あぁ。これなのかな。
詰まっていたものが訳もなく涙と一緒に流れた感じ。
あぁ、自分らしくいていいんだ。て、ふと思った。
いつの頃からか、よく見られたいと無理をしてカッコつけて、疲れていた事にさえ気がつかないフリをしていたのかな。
でも、それに気づけた気がした。
それを教えてくれるために呼ばれたのかな。
両親、友達、お客様からの言葉や日常のありがたさや優しさに泣けてくる。
あれれ？こんなに泣き虫だったかしら。私らしくないなぁ、と思いながら参道を抜けて本堂に向かうとびゅんって突風が吹いた。
むむ。これが俗にいう「歓迎」？
と、勝手に喜ぶ。笑
色んなお礼と感謝の気持ち、細やかな願いを込めてお参りして、たくさんのお賽銭箱に心ばかりを入れて、恒例のお札を買い込む。
この気持ちを忘れないように。
で、せっかくなので出雲そばとぜんざいを食べに歩いて探索。
スマホナビを頼りに〜と思って歩き出すも、スマホと一緒に迷子。
同じ通りを何往復したかな？かなりの距離をグルグル歩き回って、やっとお目当てのお蕎麦屋さん発見！
やっぱり行列。しかし、それも醍醐味。
なんでも美味しく思う私は、出雲そばもぜんざいもペロリと完食。ん〜美味しかったぁ。
食後の散歩は海まで。… これまた迷子。
海からバス停までまた迷子。ナビを持ったままクルクル回って、ナビも私もクタクタ。
でも、ステキな風景のご褒美もあったの。
帰りの飛行機から雲間に富士山！
富士山を見たら手を合わさずにはいられない。「無事に旅が終われそうです。ありがとうございました」と隣の人がいるけど構わず頭を下げる。
まだ明るいうちに羽田空港に到着。
さ、ここからがまた難関。
帰宅時の慣れない道路に、ナビも私も「あと少しだ！もうひと頑張りー！」と気合を入れるも案の定、道を間違える。
もぉ〜。何でこうなるのかしら。笑うしかない。
回り道をしながらもアクアラインに入れたらもう大丈夫。
あっという間の一日。
いい経験と全てに感謝しながらただいまー。
一仕事終えて、気持ちは一回り大きくなった気分。
ふふふ。やれば出来る！
チャレンジに年齢はないんだなぁと実感。
数日経った今、お客様との会話に少し取り入れる事ができてまた嬉しくて…。
またそのうちに思い立って飛行機に乗ってどこかに行きたいなぁーと思う今日この頃。
やっぱり日本っていい国だなぁ。あぁ、幸せー。